こんにちは藤沢市羽鳥の調剤薬局、女性の漢方相談、漢方茶のまま薬局です^^
中医薬膳師の薬剤師 藤本きよみ先生の「漢方コラム4回目」をお届けします。今日から始められる薬膳コラムです^^どうぞ
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「今は辛抱のとき」が続き気持ちのバランス揺らぎますね。
「辛抱」という漢字は、もともとは「心法」(仏教用語)と書かれていたそうで、
心法は「心を修める・練り鍛える方法」を意味するそうです。
自分の心を大きくし、自分の心の動きをコントロールするという教えです。
なかなか簡単ではないことですがそれぞれの立場でそれぞれの考えや思いがあるということを 心に留め、辛抱のときを過ごせたらと思う日々です。
【心の動きを整える食材&呼吸法】
先日、春の旬あさりが食べたいという夫のリクエストであさりの大人買いをし、 タケノコとあさりの炊き込みご飯、あさりのバター蒸しなど楽しみました。
①心を落ち着かせる食材
あさりには心や感情を安定させてくれる作用があります。
他に、春菊、青梗菜、なつめ、いわし、牡蠣、帆立、ひじきなど
飲み物ではウーロン茶、カモミール、ジャスミン、緑茶、ワインなどにもそういった作用が あります。
落ち着かないとき、意識して食事に取り入れてみるのはどうでしょう。
②血を補う食材
また、私たちの身体を構成する基本物質である「血」は精神活動をするための物質であり
血が足りないと元気がなくなったり、不安、不眠、イライラ、ぼんやりしたり、心臓がドキドキしたりなどの症状が現れます。
血を補う食べ物も意識したいですね。
他にんじん、パセリ、ほうれん草、ひじき、なつめ、ぶどう、いか、たこ、牡蠣、いわし、
うなぎ、鮭、さば、牛肉、レバー(牛、鶏、豚)、卵など があります。
③気血を補う食材
血が足りない(血虚)ときは気が足りない(気虚)ことも一緒に起こりやすいので
血を補う食材(ひじき)にプラス、気を補う大豆、豚肉なども入れたひじきの煮付け。豚と大豆で「気を補う」
更にアレンジして、
急に夏日となった5月
身体はまだ慣れない暑さ、そんな不快感解消にゴーヤいりのひじきの煮付け 。ゴーヤで「クールダウン」
ひじきは体の余分な熱を取ってくれる作用もあります 。
血を補いながら、選ぶ食材でそのとき必要なものを食べることを楽しみ辛抱辛抱です。
④呼吸方法のポイント
そして、気持ちがバランスを崩しているとき試してみてほしいのが呼吸を意識すること。
まずは、息を吐く!から。
吸って吐くではなく、吐いてから呼吸ははじめるという意識でやってみてください。
いつもとは違う呼吸が感じられると思います。
私はいっぱい吸える~と感じます。
呼吸に注意を向けるだけでも、その間、雑念やストレスから解放されます。
私が今できる心法、自分の心の動きをコントロールする方法を紹介させていただきました。
最後までご覧いただき、ありがとうございます。
まま薬局 中医薬膳師/薬剤師 藤本きよみ